誰のためのデイサービス?
2020.12.07
デイに通う人、みんながみんなデイサービスが大好きなら、全く問題ないのだが、
「私が帰りたいって言っているのに、なんで帰してくれないの!?」と
言われることもある。
一時期の帰宅欲求で、何か作業などに集中して
帰る時間になったら「あら もうそんな時間?楽しかったねぇ~」なんて言って頂ければ良いが
帰宅願望が強く根付いていたりすると、
時々、誰のためのデイサービスだろう?と考えてしまうこともあり…。
家族としては、デイに行っていてくれると安心、
でも、本人は家に居たい、という。。。
どんなサービスをしたら、ベストなんだろう???
そんな折。
某テレビ局の長谷川和夫先生の番組を見た。
長谷川先生と言えば、
認知症診断の第一人者で
「長谷川式スケール」という認知症の診断方法を作ったり、
そもそも、
「痴呆症」から「認知症」に病名を変えたのだって
長谷川先生だ。
その、長谷川先生が認知症になった、という話。
私の中の長谷川先生は「お偉い先生」というイメージで
教科書に載っている有名な先生、だ。
その、長谷川先生が認知症になり、進行して
デイケアを利用した、という。
「医者の時は
デイサービスに行ったらどうですか
そういうことしか言えなかったよね
少なくとも介護している家族の負担を軽くするために
非常にいいだろう
素朴な考えしかもっていなかったよ」
<<<・・・そうだよねぇ。
そもそも“家族の負担を軽くするためのデイサービス”だよねぇ>>>
「何がしたいですか?
何がしたくないですか?
そこから出発してもらいたい」
「独りぼっちなんだ俺 あそこに行っても」
<<<孤独の独りぼっちより大勢の中の独りぼっちの方が
強烈に嫌だなぁ。私だったら…。>>>
・・・想像しなかった発言ばかりで すごく新鮮な衝撃。
なんて 人間的な言葉だろうと思った。
結局、長谷川先生はデイケアを辞めることにしたそうで、
介護をしている奥さん(娘さんから見たら母親)の負担を心配する娘さんから
「自分が始めたことでしょ?デイサービスって」
「家族の為にも
デイサービスを始めた方がいいって」
「(家族の負担が増えることについては)どう思っているの?」
と言われた時の返答が、また良かった。
「(家族の負担が増えることについては)・・・しょうがない」
<<<しょうがない!(笑)>>>
「僕が死んでいくときには
どういう気持ちで死ぬかしら?」
「…だってあなたは(娘さんに対して)今まで(長谷川先生にとっては奥さん、
娘さんにとっては母親のことを)一生懸命楽するために言っているから」
テレビを見ながら「そうだよねぇ!」と言ってしまった。
家族の負担を増やすことになっても、
自分は自分の家が良い、そりゃそうだなぁ。
多分私も“ここがどこなのか”の認識がはっきりしているうちは
退屈なデイサービスより気ままに過ごせる自分の家の方がいいと思うな。
デイサービスの職員として、そこに同調してどうするんだ?!って感じだし、
なんの問題解決にもなっていないのだが、
あの偉い、デイサービスを開設した長谷川先生でさえ、
デイサービスが嫌だ、と感じるのだから
家に帰りたい、
退屈だ、と思うのは当然だと少し気持ちが楽になった部分があった。
「何がしたいですか?」
「何がしたくないですか?」
利用者さんの様子を見ながら
楽しく過ごすにはどうしたら良いか
観察をして、
少しでも楽しんで充実した時間を提供できるようにして行けたら良いな、と思った。
「私が帰りたいって言っているのに、なんで帰してくれないの!?」と
言われることもある。
一時期の帰宅欲求で、何か作業などに集中して
帰る時間になったら「あら もうそんな時間?楽しかったねぇ~」なんて言って頂ければ良いが
帰宅願望が強く根付いていたりすると、
時々、誰のためのデイサービスだろう?と考えてしまうこともあり…。
家族としては、デイに行っていてくれると安心、
でも、本人は家に居たい、という。。。
どんなサービスをしたら、ベストなんだろう???
そんな折。
某テレビ局の長谷川和夫先生の番組を見た。
長谷川先生と言えば、
認知症診断の第一人者で
「長谷川式スケール」という認知症の診断方法を作ったり、
そもそも、
「痴呆症」から「認知症」に病名を変えたのだって
長谷川先生だ。
その、長谷川先生が認知症になった、という話。
私の中の長谷川先生は「お偉い先生」というイメージで
教科書に載っている有名な先生、だ。
その、長谷川先生が認知症になり、進行して
デイケアを利用した、という。
「医者の時は
デイサービスに行ったらどうですか
そういうことしか言えなかったよね
少なくとも介護している家族の負担を軽くするために
非常にいいだろう
素朴な考えしかもっていなかったよ」
<<<・・・そうだよねぇ。
そもそも“家族の負担を軽くするためのデイサービス”だよねぇ>>>
「何がしたいですか?
何がしたくないですか?
そこから出発してもらいたい」
「独りぼっちなんだ俺 あそこに行っても」
<<<孤独の独りぼっちより大勢の中の独りぼっちの方が
強烈に嫌だなぁ。私だったら…。>>>
・・・想像しなかった発言ばかりで すごく新鮮な衝撃。
なんて 人間的な言葉だろうと思った。
結局、長谷川先生はデイケアを辞めることにしたそうで、
介護をしている奥さん(娘さんから見たら母親)の負担を心配する娘さんから
「自分が始めたことでしょ?デイサービスって」
「家族の為にも
デイサービスを始めた方がいいって」
「(家族の負担が増えることについては)どう思っているの?」
と言われた時の返答が、また良かった。
「(家族の負担が増えることについては)・・・しょうがない」
<<<しょうがない!(笑)>>>
「僕が死んでいくときには
どういう気持ちで死ぬかしら?」
「…だってあなたは(娘さんに対して)今まで(長谷川先生にとっては奥さん、
娘さんにとっては母親のことを)一生懸命楽するために言っているから」
テレビを見ながら「そうだよねぇ!」と言ってしまった。
家族の負担を増やすことになっても、
自分は自分の家が良い、そりゃそうだなぁ。
多分私も“ここがどこなのか”の認識がはっきりしているうちは
退屈なデイサービスより気ままに過ごせる自分の家の方がいいと思うな。
デイサービスの職員として、そこに同調してどうするんだ?!って感じだし、
なんの問題解決にもなっていないのだが、
あの偉い、デイサービスを開設した長谷川先生でさえ、
デイサービスが嫌だ、と感じるのだから
家に帰りたい、
退屈だ、と思うのは当然だと少し気持ちが楽になった部分があった。
「何がしたいですか?」
「何がしたくないですか?」
利用者さんの様子を見ながら
楽しく過ごすにはどうしたら良いか
観察をして、
少しでも楽しんで充実した時間を提供できるようにして行けたら良いな、と思った。